ピアノのお部屋の暖房と冷房

結露と過乾燥に注意!

♪ ストーブやエアコンの使い方を考えてみましょう。

♪ 結露

ピアノが結露する季節はガスストーブや石油ストーブを点けた直後や、湿度の高い梅雨時に、音が鳴りにくくなったり鍵盤の動きが悪くなったりすることがあります。
窓がくもったり結露するのと同じような事がピアノにも起こっているのです。
冬の場合:冷たくなったピアノに湿った暖かい空気がやってきて、ピアノの塗装面がくもったり水滴が付いたりします。
外装だけでなく鍵盤のガイドピンでも、弦でも、アクションでも起こり、「鍵盤が戻りにくい」「音が鳴りにくい」などの故障の原因となっています。
夏の場合:冷房したお部屋のドアや窓を開けたとたんに、湿った暖かい空気が入ってくると、冷えたピアノで、冬の結露と同じ様な事が起こります。つゆ時や雨の日は冷房の後でなくても湿って故障しやすい状態になります。

♪ 過乾燥

冬の場合:暖房の吹き出し方向にピアノが置いてあると、暖かい乾いた空気が当たり続け、音程が大きくずれたり、アクションのネジが弛んだり、響板が割れることまで起こります。
一日中エアコン暖房をする部屋は特に注意が必要です。
夏の場合:湿気を減らすために設置した除湿機やエアコンによっても、過乾燥で響板が割れることがあります。

♪ 対策(ちょっとひと工夫)

♪ 結露で一番多いのは、冬の朝、ガスストーブを着けた時です。
ピアノが少し暖まるまでは、ひとまず、エアコンや電気ストーブで暖房してください。ピアノが暖まってから、ガスや灯油のストーブにすることで、結露を防ぐことができます。
電気ストーブを少しはなれた所からピアノの方に向けるのもいいでしょう。(長時間になる時は過乾燥の注意も必要になります)

♪ 鍋料理の時は、湯気が充満しないように換気扇をつけたり、ピアノ全体にカバーを掛けておくなどして気をつけてください。

冬の過乾燥の対策は、まずは暖めすぎないこと。温度設定を少し低めにするだけでもだいぶん過乾燥を軽減できます。必要な場合は、加湿器も効果的です。

夏の結露防止これ! 冷房を切った時、自然な温度に戻るまで部屋を閉めきっておくこと。壁や床・天井などの湿気を減らす効果もあります。(温度と飽和水蒸気量の関係)

湿気・過乾燥 共に、温度湿度計も参考にしながら、勘も養ってください。私達が心地良いようなお部屋の空気が、ピアノにも最適なようです。

♪ 暖房器具の特徴

  1. 「ガスストーブ&灯油のストーブ」: 暖かいですよね! 燃える時にたくさんの水分が発生します。
    (燃焼と共にガスの水素Hと空気中の酸素Oが結合して水H2Oが発生)
  2. 「電気ストーブ」: 手軽に持ち運べて便利ですよね! ピアノから最低1メートルは離してください(それでも十分注意が必要)。ピアノの脚が融けたり焦げたりしているのを見ることがあります。
  3. 「エアコンの暖房」: スイッチ一つで部屋全体が暖められて便利ですね。過乾燥が心配ですので、ぜひ加湿器も併用してください。加湿の出来る機種も登場していますね。
  4. 「床暖房」: 足元が暖かいのは、ほんとうに快適ですね! ピアノのためにも良い条件の場合があります。但し、アップライトピアノの真下の温度が高くなる場合、過乾燥による木部の割れの心配もあるので、注意深い観察が必要です。

♪ 冷房器具・除湿機の特徴

  1. 「扇風機」: もちろん、部屋の温度は変わりません。回る羽や風の影響で、調律がしにくい時があります。(^_^;
  2. 「冷風扇」: 水の蒸発によって、ひんやりとした風が送られてきます。湿度も高くなるので、ピアノの部屋にはお勧めできません。
  3. 「エアコンの冷房」: 湿度を一緒に下げてくれるのは大歓迎ですね! 結露防止に、OFFにした時は、しばらくは窓もドアも閉めきったままにしてください。

♪ 「暖房冷房」は、ピアノの音やタッチ、そして寿命まで大きく左右します。温度湿度計も見ながら、十分気をつけて、快適にピアノを楽しんでください。

♪ ご心配な事がございましたら、お気軽にご相談ください。30年の経験からアドヴァイスさせていただきます。
岡本芳雄 090-8984-3434(お電話受付 8:30~21:00 年中無休) okamotopiano@nifty.com
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