ルネサンス時代から受け継がれた調律法があります。
バロック時代に完成され、歴史の流れと共に、その音のパレットが変化しつつも、シューベルト・ショパン・ドビュッシー、そして現代にまで引き継がれています。
私もまた、古い時代の調律法にチャレンジしてきて35年。近頃だいぶん市民権を得たようで、嬉しく思っています。
ぜひ、皆さんも魅力に満ちた古典調律の響きに身をゆだねてみられませんか?
昔の作曲家の感じていたことを、あなたのピアノでも感じて頂けるのではないかと思います。
ルネサンス時代の鍵盤楽器の調律法の特徴は、「祈りの響き」の純正三度がコンセプトになっているところです。
そして、バロック時代に入っては「旋律が美しい」ピタゴラス音律が同居するようになってきます。
「調による響きの違い」が「多様な美しさ」として認識されたようです。その特徴は、バロック時代以降にも、多くの作曲家に受け継がれています。
そして今、古典調律法の様々な和音やメロディーの音程感を、現代のピアノ&現代の私達にも心地良く感じられるようアレンジして調律させていただくことが可能です。
ぜひその多様な和音やメロディーを楽しんでください。
古典調律と平均律の比較
シューベルトの冬の旅 No.21「DasWirthshaus」
上記YOUTUBEへの音源は、長年お世話になっているKさん宅で、調律を試弾していただいた時に録音させてもらったものです。
♭1つの調で書かれたこの曲は、前半は、F-a-Cの「穏やかな和音」を中心に、C-e-Gの「さらに唸りの少ない和音」へと落ち着くところもいい感じです。後半は、全体にふわっとしたビブラート感があり、平均律の特徴が良くあらわれているように思います。
古典調律法の考察サイト「鍵盤楽器の為の十二音相環図」( http://pianotuning.jp )も、ぜひご覧ください。
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